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【京都旅】銀閣寺の見どころとは?勉強してから行った結果

おでかけブログを書いているkonsanです。
今回お出かけした場所は京都市左京区にある銀閣寺です。

よく金閣寺と比較する方が多く、「金閣寺と銀閣寺どっちが好き?」なんて会話を耳にします。20代前半の頃は金閣寺派でした。ですが、歳を重ねた今は銀閣寺派です。
どちらも歴史では度々登場し、知名度が高く有名です。最近、インテリアコーディネーターの資格勉強をした際、歴史で銀閣寺が出てきて改めて興味を持ちました。歴史は苦手という方多いと思います。

ここで銀閣寺について簡単に歴史をおさらいします!

銀閣寺とは

・正式名称は「東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)」
・平成6年に世界文化遺産に登録
・応仁の乱で焼失した浄土寺の跡に建てられた
銀閣寺と言うようになったのは江戸時代金閣寺と比較された説あり
足利義政(室町幕府8代将軍)により造営
 完成前に亡くなり死後の名前「慈照院」にちなんだ名が寺名へ
・現存する最古の書院造がある東求堂がある


銀閣寺は京都の大文字山の送り火のふもとに位置しています。大文字の送り火を始めたのは義政と言われており、これは足利義政が24歳で亡くなった実の子である義尚へ冥福を祈るため始めたことが起源との説があります。ただ、大文字の起源は他に2つ説があるため謎が残るところです。

深堀すればするほど、銀閣寺の魅力はどんどん出てきます。キリがありません。
今回は小難しい話は苦手な方に向けできるだけ簡単に噛み砕いて銀閣寺の見どころをご紹介していきます。

こんな方におすすめ

  • 銀閣寺について分かりやすく知りたい
  • 銀閣寺へ行く前に情報がほしい

1.銀閣寺へ行く

今回、私が向かったのは冬の銀閣寺です。
時刻は9:30。

京阪三条近くの宿に宿泊し市バスでゆられて約30分。
バスを降りてちょっとだけ哲学の道を歩きながら銀閣寺の参道へやって来ました。

参道のお土産屋さんや飲食店はほとんど閉まっている時間です。週末というのに静かな朝です。

私はこの参道にある、おにぎり屋さんで朝食をとり銀閣寺へ向かいました。とっても美味しく身体も温まったのでおススメのお店です。
良かったら先日の記事を参考に頂ければ幸いです↓↓

朝食を食べ向かった銀閣寺。
このあと実際行ったみどころと勉強した情報をお届けします。

2.銀閣寺の見どころとは

時刻は9:45。
これから銀閣寺へ行ってきます。目の前にあるのは総門です。
ゆるやかなスロープを登るにつれ、徐々に空気感が変わるのが分かります。

銀閣寺と言えば“わびさび”です。質素な中にある日本の美を感じる世界へいざ!!

①銀閣寺垣(入口)

総門をくぐると銀閣寺垣と呼ばれるやや長い道が現われます。
長さは約50m。真っすぐと伸びる直線と背の高い竹垣と木々に圧倒されます。

椿が咲く時期にはこの道で花を見る事もできます。

冬なので木々がやや寂しい色合いですが、緑の生い茂った春夏に行くとさらに圧倒される光景が待っている事でしょう。

この道を通るとなんだか不思議な感覚です。
上の写真は行きに撮影したものです。下の写真は帰りに撮影したものです。

それぞれ北と南の端から撮りましたが、もうどっちがどっちか分からないほど整った道です。
人がいなかったらいなかったで、敵が現われそうな感じのシュチュエーションだなぁなんて思ったりしました。
そんなことも思いましたが、ここで邪念を払いながら、静かな世界へと進んでいきます。

②拝観料

銀閣寺垣の角を曲がるとすぐに参拝料を収める場所があります。
大人1名500円です。
世界遺産で歴史ある銀閣寺がワンコイン!!!!

良心的だと感じました。銀閣寺の庭は苔寺を参考に造られたと知り、前日に行った苔寺の料金は大人1名4,000円でした。

それに比べれば…。

ちなみに金閣寺も銀閣寺と同じ料金です。

支払うとパンフレットを一緒に御守護を頂けます。

お守りのようなもので家に貼っておくと良いようですが、どこに貼る問題?いつまで?処分する場合は?等いろいろ考えてしまう存在です。また追々調べます。

➂白砂の枯山水(銀沙灘)

中に入ると、真っ先に見えてくるのは白い砂でできた枯山水です。

枯山水とは水を使わず地形等で山水を表したものです。

“すごっ!!”
周りの人達も声が出ています。さらに進むと・・・

これはすごいですね!!ここは銀沙灘(ぎんしゃだん)と呼ばれています。
写真では平に見えているかと思いますが、実際近くで見ると高く盛られており、これは月の光を反射する役目といわれています。銀閣寺ができた室町時代にはなかったそうで、いつからあるか不明です。江戸時代からという説がありますが誰も分からない世界です。

白い砂は京都の特産の白川砂です。

見事な枯山水です。綺麗な状態ですが、ずっとこのままというわけではありません。雨風の日には影響がでてしまうため、年に何回か造り直しをされています。まさに、職人技です!!

方丈(ほうじょう)という立派な建物に向け枯山水が伸びています。こんなにも広くインパクトのある枯山水は初めてです。

④富士山らしきもの(向月台)

ここで気になったのは富士山に様な砂山です。

プリンと言う方もいます。銀閣寺の中でもインパクトある存在です。
ほとんどの人の第一印象は“なんだこれは!?”ではないでしょうか。
これは向月山(こうげつだい)と言います。なぜできたか、いつできたのか謎とのことです。ですが、この上で東山にのぼる月を待っていたという説があります。なんて、ロマンチックなんでしょう。
砂なので崩れる心配をしてしまう部分もありますが、誰も真相を知る事ができないミステリ-です。

⑤インスタで見かけるあの枠(花頭窓)

ちょっと先へ進むと、かわいらしい花頭窓が現われます。“インスタで見た!”と言う方も多いのではないでしょうか。
私が行った日も若い女性や海外の方が枠に入って写真撮影をする様子を見かけました。
窓枠越しに見る景色もまた良きです。

火灯りの形をしていることから、このような窓は火灯窓と呼ばれています。鎌倉時代に中国から伝わった仏教建築の特徴です。建築関係の勉強をしている方にとっては“あーぁ、これかぁ!教科書で見た!”となる方もいるでしょう。

⑥現存する最古の書院造がある東求堂

敷地内の端に見えてくるのは東求堂です。知らない方は注目することもなく、過ぎ去ってしまいそうですがこの建物、実はすごいんです!!
現存する最古の書院造、同仁斎があります。残念ながら中を見る事はできません。
外から、インテリアコーディネーターの試験勉強で出てきた場所はこれだなぁと見納めました。

どうしても見たい方は年に1回ある特別拝観でチャンスがあります!

人数制限や追加料金等があるので詳細は銀閣寺のHPで要チェックです!

目の前に見える池のお庭も素敵です。

⑦苔寺を真似て造られた苔だらけの庭

ここからしばらく、銀閣寺内を歩きます。
来てから知りましたが銀閣寺は結構、広いです。展望台もあるため、ちょっとした山登りを体験します。車椅子やベビーカー、小さなお子さんがいる方は行ける場所が限られてきそうです。

そして、これから広がる世界は“”です。

銀閣寺は同じ京都にある苔寺(西芳寺)を真似て庭を造っています。その為、似ており、どちらも美しい苔庭です。

苔寺はAppleの創始者スティーブジョブスがお忍びで何度も訪れており有名です。

銀閣寺を造る際、足利義政は苔寺のような美しい庭を造りたいと苔寺に通い、こだわって造り上げたと言われています。当時、苔寺は女性が入れなかった為、この美しい景色を奥様へ見せたいとの想いから造られた愛の庭でもあります。

私も前日に苔寺へ行きましたが、本当に似ています。あの、壮大な庭がよく再現されており、銀閣寺の方が高低差があるため苔が目に入ってきやすく、苔寺より苔が多く感じました。

苔寺は大人1名4,000円するため、高いと感じた方は銀閣寺をおススメします。

ちょっとした池があり、不自然な石がポツンとあります。その上に乗せようとした形跡のコイン。
あの石の上にコインが乗ったらいいことがあるに違いない”これを見た人はそう思う人が多々いると思います。が、特に何もないようです。日本人の風習と言える光景です。

東求堂を最初に見た時にあった池の反対側に来ました。逆光で写真は暗いです。
そしてここからは、坂をひたすら登ります。

こんな感じの坂を登ってきました。

途中、お茶の井を発見しました。ここの湧き水でお茶をいただいていたんですね!
現在も飲料水として飲まれているとのことです。

一息ついたら、また坂です。

結構な登り坂を歩きます。

こうして、登り進み見えてきた景色は・・・

銀閣寺の全貌!!
京都市内の景色、山々!!

隠れたようにそびえ立つ銀閣寺が印象的です。

登った後は、もちろん下りが待っています。

苔が綺麗です。正直、冬の苔寺は寂しい感じでしたが銀閣寺の苔は冬でも生き生きした苔が多いです。

春夏のシーズンは緑が生い茂ってより綺麗に見えそうです。

今回は冬の苔の様子をおおくりしました。

⑧メインの銀閣

坂を下りると、メインの銀閣が正面に現れます。

銀閣寺の敷地に入った時から、チラッとは見え続けていましたが、近づいて見えたのはやっとです。華やかさはないものの質素で“日本”と言う感じです。

この建物に違和感を感じた人はいますか?

私は“わぁ、これが銀閣寺かぁ”だけで終わろうとしていましたが、よく見ると建物の向きが1階と2階で異なります。
1階は東向き、2階は南向きの造りとなっています。これは未だに何故こうしているのか不明とのことです。
ただ、1階が京都市内と反対方向を向いているため当時の状況から“京都を見たくない”との気持ちの表れではないかと言われています。当時、応仁の乱で京都のまちは焼かれ政治も上手くいっておらず、雲隠れしたいという気持ちから隠居先で銀閣寺を建てたと言われています。

中を見る事も、これ以上近づくこともできませんが当時の義政はここで癒しを求めていたのかなぁ等いろいろ考えてしまいます。

銀閣寺を見終えるとお土産が買える場所があります。グッズやお菓子、お香など販売されています。

ぜひチェックしてみて下さい!

近くにはトイレもあります。

こうして、銀閣寺の参拝を終えました。思っていたよりも朝から歩きました。
銀閣寺前の参道は人も増え、お店も開きにぎわってきています。
今回の所要時間は30分です。体感的には1時間でしたが実際は半分でした。

3.まとめ

今回は銀閣寺の見どころと共に行った体験談をご紹介しました。
世界遺産ということもあり見どころ満載です。お伝えしきれていない部分もありますが、あまり情報が沢山あっても入らないのでこの辺でとめておきましょう。
ここで今回の情報、銀閣寺の見どころのまとめです。

【銀閣寺の見どころ】
■銀閣寺垣
 約50mの竹垣直線の美しさ
■白川砂の枯山水
 月の光を反射すると言われている
■向月山
 いつからできたのか何故造られたのか謎
■花頭窓
 火灯りのような窓から見る景色
■東求堂
 中はみえないけど現存する最古の書院造
■苔寺を真似た庭
 苔寺以上かもしれない美しい苔
■銀閣
 1階と2階の向きが違うのに注目


ぜひ、銀閣寺を訪れた際はチェックしてみてください。銀閣寺は謎が多々あり、不思議な場所です。
質素で昔ながらの日本を感じられる“わびさび”の世界観です。若い時には気づけなかった感覚も歳を重ねて、改めて訪れると見え方が変わりました。見ごたえ十分です。

それでは今回はこの辺りで失礼します。
*最後まで読んで頂きありがとうございました*

2025-01-19

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konsan

30代マイペースな会社員
福岡在住。
国内のおでかけをブログで発信*
旅する時は事前にしっかり計画派。
少食、甘党、美味しいものと
新しい体験を探し求める日々を記録。

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