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【長崎旅】軍艦島ツアー上陸体験|知っておきたい注意点と楽しみ方

おでかけブログを書いているkonsanです。
今回は、ずっと気になっていた「軍艦島ツアー」に参加し、実際に上陸できた体験談について情報をお届けします!
ニュースや写真で見ることはあっても、実際に自分の足で歩くと、その迫力や独特の空気感に圧倒されました。

軍艦島は日曜劇場の舞台にもなり話題を呼び、人気の観光地でもありますが実際、旅の計画をするまで知らなかったことがあります。
それは、軍艦島は天候や波の影響で上陸率が低い島ということです。
予約していても当日まで上陸できるかわからないドキドキの体験でした。

この記事では、実際に上陸したからこそわかったツアー選びのポイント現地での注意点、そしてより深く楽しむための予習方法をご紹介します。

これから軍艦島に行ってみたい方の参考になるような情報をお届けします!

こんな方におすすめ

  • 軍艦島ツアーの上陸率や実際の様子を知りたい方
  • ツアー選びで迷っている方
  • 軍艦島をもっと楽しむための予習や見どころを知りたい方

1.軍艦島ってどんな島?上陸率が低い理由とは

軍艦島について聞いた事あるという方は多いと思います。

ここでは知らない方のために改めてどんな島か簡単にご紹介します。

軍艦島とは

・長崎県長崎市にある無人島で正式名称は端島(はしま)
・長崎市内の港から約20km離れている(船で約40分)
・かつては炭鉱で栄え日本初の鉄筋コンクリート高層住宅が建築されたりと最先端であった
・昭和30〜40年代には5000人以上が暮らすほどで世界一人口密集率が高い島とも言われていた
・独特な外観で海に浮かぶ軍艦のように見えることから「軍艦島」と呼ばれ人気の観光地
・2015年世界文化遺産に登録


歴史がつまった島で、日本産業の発展を大きく支えた島でもあり考え深い場所です。

しかし現在は無人島で、建物の老朽化や波の影響で崩落の危険があります。軍艦島へ上陸したい気持ちがあっても、天候や波が少しでも荒れると上陸中止になることが多いです。
実際、上陸率は年間で60〜70%前後とも言われています。事前に軍艦島上陸ツアーの予約をしていても当日にならないと、本当に上陸できるか分からないのが実情です。

そのため「上陸できたらラッキー!」というくらいの気持ちで臨むのがポイントです!
私も事前に予約しましたが、当日までわかりませんでした。運行情報をみていると前日は天候不良で波が荒れ上陸で来ておらず、私が行く予定の日も午前は波がやや荒れており上陸で来ておらず…。不安がのこりました。数日前から何度も長崎の天気予報をチェックして願う日々でした。
天候が回復し、波の揺れも規定内ということで奇跡的に上陸することができました!運次第のところもありますが、上陸できると分かるとテンションが上がるものです。

2.軍艦島ツアーの選び方|上陸率の高いツアーを選ぶコツ

事前に知っておきたいことは、軍艦島ツアーを運航している会社はいくつかあります。
ツアー会社によって出航場所船の大きさ料金上陸実績等が異なります。何を重視するかがポイントとなります。
私が今回、いろいろ調べた中で選んだのは「軍艦島コンシェルジュ」というツアーです。

選んだポイント

・上陸率が高い
 → 天候や波の影響で上陸が難しい軍艦島ですが、経験豊富なツアー会社で上陸成功率が高いことが大きなポイントです。

・ミュージアム運営との連携で安心
 → ツアー会社が「軍艦島デジタルミュージアム」の運営にも携わっており、事前に展示で学んでからツアーに参加できる点が魅力です。

・ガイドの解説や安全管理がしっかりしている
 → 移動中、上陸時、に長崎市内の案内や軍艦島の建物の説明など、知識と経験に基づいた案内をして下さいます。


また、HPをみてしっかりとした説明や分かりやすさから初心者でも安心できる要素がありました。船もしっかりとした感じに見え、他よりも料金は高くは感じましたが、酔いやすい私には安定感がありそうな船がピッタリだと思い選びました。
予約は公式HPからできます!

以前はじゃらん体験で予約でき、クーポンやポイント使用でお得に利用できましたが、2025年10月時点では予約不可となっています。

公式HPで簡単にネット予約できますが、人気のため1カ月以上先でも予約で埋まっていることが多いです。長崎旅を計画した際は早め早めに予約することをおススメします。

3.いざ上陸!橋の揺れと風化した建物の迫力に圧倒

私が今回参加したのは軍艦コンシェルジュツアーの午後の部です。
お昼ご飯を食べ、受付を済ませると出発する乗り場へ早めに行くように指示があった為、港でしばらく待機しました。
同じ船に乗る人は年齢層はバラバラで、この日は日本人が多くいました。九州の方言や関西弁が飛び交っており各地から人が集まってきた様子がうかがえます。

いよいよ時間になり出発。

その前にお伝えしておきたい事があります。
軍艦島にはトイレはありません。船には男女共用のトイレが一つ。
ツアーは3時間弱と長めです。船に乗る前にトイレへ行っておくことをおススメします。

長崎市内の港をでて軍艦島が見えるまで30~40分ほどかかります。地味に長い船旅です。
移動中、長崎市内で海から見える観光地の案内や歴史についてガイドさんが案内して下さり退屈せず進んでいきました。

船に乗ってから、しばらくして・・・

見えました!!
“あれが、軍艦島かぁ”

息をのみます。まさか、自分の目で見える日が来るとは・・・。逆光というのもあるかもしれませんが本当に軍艦に見えます。
周囲のテンションも上がって、船内の人達は興奮気味です。

近づき、上陸できるか確認中です。
ガイドさんの案内を聞きながら軍艦島の周囲を船がまわります。

それにしても、不思議な光景です。かつて栄えていた面影はあるものの、本当にこんな小さな島に5,000人もの人が住んでいたの??と驚きます。

そう思いながら、軍艦島を見つめていると
上陸できることがわかり、ホッとしました。

“運があって良かった”
心の底から思いました。

いよいよ上陸――。
軍艦島の桟橋に着くと、まず驚いたのが橋の揺れです。
思っていたよりも波の影響を受け、足元がぐらぐらする感覚に一瞬ひやりとしました。
係員の方にの案内の元、慎重に上陸します。

全員無事です!

島内は立ち入り制限エリアがあり、見学できるのは一部ルートのみとなっています。

歩けるのは島内のほんの一部です!

マップを見ると“これだけ!?”と思う方もいるかもしれませんが、それでも、そこに残る風景は圧倒的です。
風化したコンクリートの建物、崩れた壁、草木が覆い始めた住宅跡。
まるで時が止まったような光景に、不思議な静けさを感じました。

最初はガイドさんの案内の元、歩き進みます。説明があるので何がどのような施設や建物なのかが分かり勉強になります。
ツアーできる通路は足元が整備されていますが、その周りは、がれきや小石が多く、舗装もされていないところもあるため念の為、歩きやすい靴を履いていくことをおススメします。

ヒールやサンダルは危険なので注意しましょう。

4.見学時間と撮影ポイント|軍艦島のリアルな姿を写真に残す

上陸時間はおよそ30〜40分
案内ルートに沿って歩きながら、スタッフさんの説明を聞きます。移動中、写真撮影も可能ですが、また帰りに同じ道を通るので行きは説明をしっかり聞き、帰り道(自由見学)の際に撮影することをおすすめします。

ここは総合事務所付近です。

だいぶ劣化が進んでいます。かつてはどんな姿であったのでしょうか
調べて比較してみるのもいいかもしれません。

見学エリアは主に“炭鉱エリア”と呼ばれる場所です。
四角い建物は仕上工場です。今ではもう、いつ崩れ落ちてもおかしくないのではとドキドキします。

こうして、見学できる最終スポットへ到着です。

がれきの奥、目の前に見えるのが日本初の鉄筋コンクリート造のアパート「30号棟」です。
建物の崩壊が進んでいるため、この状態を見られるのは今だけかもしれません。

時間の経過と共に徐々に姿を変えていく・・・。

今日、この時を見る事ができたこと、ツアー料金は決して安いものではありませんが軍艦島へ訪れる事ができて良かったと思えました。

本土では見たことない光景。

台風に何度耐えてきたことでしょうか
それでもこの状態。

ツアールートは足元が舗装されて安全を確保してもらえていますが、柵を越えると石がゴロゴロ。
見学できるように道を整備して頂いていることに改めて感謝です。

上陸してからの時間は体感としてあっという間です。最初に案内された場所へ帰ってきました。

軍艦島と聞くと“コンクリートの廃墟だけ”というイメージでしたが、実際に上陸すると建物の隙間や瓦礫の上に草や低木が生えている場所があり、意外にも緑の多さに驚きました。
こうした植物は、島が無人になってから自然に生えたもので、かつての炭鉱時代にはほとんど緑はなかったそうです。

何度も言いますが、軍艦島は不思議な感覚に襲われます。直前まで上陸できるか分からない不安もありますが、長崎良好をされる方はぜひ、検討してみてはいかがでしょうか

5.より深く楽しむには?軍艦島ミュージアムとドラマで予習を!

実際、訪れてみて思ったことは、軍艦島をより楽しむには、事前の知識を入れておくことが断然おすすめです。
軍艦コンシェルジュのツアーではガイドさんの案内があり、なんの知識もなくても大丈夫ですが説明だけでは描きにくい当時の様子やイメージがあります。そういった方、よりリアルに感じたい方におススメしたい場所があります。
それは、長崎港近くにある「軍艦島デジタルミュージアム」です。

軍艦コンシェルジュのツアーとセットで利用することができます。乗り場の近くにある施設でここでは、当時の暮らしや炭鉱の様子を映像と模型で再現されており事前に軍艦島について学ぶ事ができます。

映像展示がわかりやすく、実際に上陸した時の見方がまったく変わります!

また、2024年に放送された日曜劇場、神木隆之介さん主演のドラマ『海に眠るダイヤモンド』も軍艦島が舞台です。
知っている役者さんが演じるストーリーがある映像で当時この島で暮らしていた人々の生活や背景を知ることができます。私は見学の後にこのドラマを見ましたが、実際行った場所でこういう暮らしがあったんだと感極まり、また訪れたいと思いました。

6.まとめ|上陸できたら奇跡!一期一会の軍艦島体験

今回は軍艦島ツアーの体験談をご紹介しました。

軍艦島は「簡単には上陸できない島」です。天候や波の高さで左右されます。晴れていても上陸できない日もあります。
上陸できるかどうかは直前の状況次第の為、ギリギリまでわかりません。
だからこそ、上陸できた瞬間の感動が大きいです。

風化した建物や静かな空気に包まれながら、「ここでかつて人々が生活していた」という事実を肌で感じる体験は、他では得られないもの貴重な体験です。

行くにあたって初めて知った事は
・上陸率の低さ
・ツアー会社がいくつかあり、料金や時間、内容が異なる
・軍艦島に上陸しても歩けるスペースはほんの一部
・意外と緑が多い
・風化が進んでおり、日によって見られる状態が異なるかもしれない
・上陸時、想像以上に揺れを感じる
・通路は舗装されているが歩きやすい靴をおすすめ
・予約は1カ月以上先まで埋まりがち


私は今回上陸率が高い軍艦島コンシェルジュを利用しましたが、安心して乗る事ができ初心者でもわかりやすい案内があり、こちらを利用して良かったです。

ぜひ、行く前にはツアー情報を確認し、軍艦島ミュージアムで予習をし、余裕があればドラマ「海に眠るダイヤモンド」を見ることをおすすめします。

そして安全に気をつけながら、あの“海に浮かぶ不思議な感覚に襲われる島”を、自分の目で確かめてみてください。
それでは良き旅を

最後まで読んで頂きありがとうございました

2025-10-12

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konsan

福岡在住、会社勤めのアラサー女子
週末は一人でふらっと、
時には夫と一緒に、
**“気軽だけど心に残る旅”**
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